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葬儀司会

式進行の打ち合わせが司会の大きなポイント

葬儀司会厳粛な儀式である葬儀ではその進行を担当する司会の役割がきわめて重要です。司会は単にナレーションなどで葬儀を演出するだけでなく、ご遺族の思いを形にする仕事ともいえます。中でも式進行の打ち合わせは大きなポイントになります。遺族、葬儀社の担当者、導師と綿密な打ち合わせを行い、式の流れや内容を確認します。
人が亡くなる要因はさまざまで、同時に遺族の心情や置かれた状況もそれぞれ異なります。天寿を全うした方がある一方で、若くして世を去られるケースもあり、突然の事故や事件で大事な人を失った方もいます。その死のバックグラウンドによって打ち合わせでも言葉遣いや気配りの仕方も変える。一流の司会者はそんなテクニックも持ち合わせています。
司会者は遺族の話に基づいて個人の人となりなどを盛り込んだナレーションを作っていきますが、この取材の際に最も重要なことは忍耐強く聴くことだといいます。遺族の話や要望には口を挟まずに傾聴する。すべてはこの「聴く」という行為から始まります。「司会者は遺族の代弁者でなければならない」といわれますが、そのためには正確な情報を短時間で聞き取らなければなりません。ここがうまくいかないと大きなクレームに結びつくことも少なくないようです。  
実際にこんな話があったといいます。あるときベテランの司会者が遺族から故人がお酒が好きだったという話を聞き、それをナレーションの中に盛り込み、「故人はお酒をこよなく愛されました」と表現したところ、後になって遺族からクレームが寄せられました。仔細に話を聞くと、故人は確かにお酒を好みましたが、それは週に一、二度少量をたしなまれる程度だったというのです。それを「故人はお酒をこよなく愛されました」と表現されたことで、大酒飲みのように会葬者に伝えられた。そのことに遺族は怒りを覚えたというわけです。  このように司会のナレーションはきわめてデリケートで、そのもととなるヒアリングには細心の注意が求められます。美辞麗句を並べるよりも、遺族が会葬者に伝えたい正確な情報を表現することが本当のプロの技といえるのでしょう。

普段の鍛錬がプロとしての能力を高める

葬儀のナレーションには時系列型とポイント型の大きく二つの種類があります。時系列型とは、故人がいつどこで生まれから始まり、その後どのような人生を歩んできたかを時間を追って表現していくナレーションです。これに対してポイント型は、故人の人となりを示すエピソードなどを通じてポイントを絞って紹介するナレーションになります。いずれのナレーションの場合も、そこで表現された情景が絵として浮かび上がってくるのが理想的とされており、プロとしての腕の見せ所となります。  
この本番でプロの技を発揮するためには日ごろの鍛錬が重要になります。腹式呼吸で声を前に出す練習、自分の声を録音するなどしてそのトーンを作る練習、姿勢を正して明瞭な発音をする練習などをプロの司会者は重ねています。  
司会で重要な要素は声だけにとどまりません。最も肝心なのは身だしなみです。人間の第一印象を決めるのは視覚といわれているように、服装や立ち居振る舞いなどはきわめて重要な要素になります。表情やメイクなども含め、知的で上品であることが求められます。

取って置きのプロのテクニック

葬儀司会司会のプロとはいえ、時には緊張する場面があります。最後に、そんなときにプロたちが実践している技の一端をご紹介しましょう。そのひとつは深呼吸ですが、一般的に深呼吸をするときは空気を吸ってから吐くという動作に移りますが、司会のプロの深呼吸はこれを反対に行います。つまり、先に吐いてから吸うわけです。息を吐くことによっておなかを空っぽにし、その分たっぷりと空気を入れます。そうすることによって声のとおりがよくなるといいます。  
もうひとつのテクニックは両手を挙げ、手首をぶらぶらさせるという運動です。こうすることで血流がよくなり、緊張がほぐれるというわけです。人目が気になるようでしたら、腕を下げた状態で行ってもよいそうですので、緊張を強いられる機会にはぜひ実践してみてください。

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